ワーキングペーパー

ワーキングペーパーNo. 276 2013-03-14

看護学生の喫煙の現状と対策
ー医師会立看護学校学生調査よりー

 

国民の健康を守り、禁煙を指導・支援する立場にある看護師の喫煙率が高いことが報告さ れている。看護師をめざす看護学生の段階で喫煙を防ぐことが重要である。そこで、全国 の273校の日本医師会立看護師等学校養成所に在籍する看護学生を対象に調査を行い、総数31,124名の回答を得た。対象の看護学生の喫煙率は女子学生15.8%、男子学生35.8%、 全体で19.6%であった。25歳〜30歳の女子学生の喫煙率は23.9%、男子学生は45.1%にのぼっ た。看護学生の喫煙は、仕事の有無、勤務時間、ストレス、睡眠時間によって違いがみら れ、医療従事者は禁煙すべきという職業意識の影響度が強くみられた。看護学校で禁煙支 援は行われているが、幅広い禁煙教育をさらに強化する必要があり、医師会を含めた関連 団体の今後の支援が望まれる。

ダウンロード  (約 1 MB)