ワーキングペーパー

ワーキングペーパーNo. 319 2014-07-09

総合的な健診の実施における健診データのあり方に関する研究
-日医健診標準フォーマットの策定-

 

  • 特定健診等の制度において、医療機関や健診実施機関は、健診等データを国が定める標準様式(XML 形式)による電子データで保険者に提出している。
  • 特定健診等における電子的データの標準様式は、費用の決済情報としての色合いが強く、特に検査データの取扱いについて、医療データとしての真正性に乏しい。
  • 平成 24 年度に実施した医師会共同利用施設に対するニーズ調査では、健診データに係る標準的仕様の策定が必要だと回答された施設が 7 割にのぼった。
  • ニーズ調査後の詳細調査で提供されたた 7 施設の健診マスタでは、全体の 7~8 割が検査項目と所見項目であった。
  • 日医健診フォーマットの規格は「HL7 CDA Release2」に完全準拠する。
  • 日医健診フォーマットの対象とする健診は「特定健診」、「一般定期健康診断」、「特殊健康診断」、「対策型がん検診」、「任意型がん検診」、「人間ドック」とする。
  • 日医健診フォーマットでは、生体機能検査の項目は判定結果を格納し、画像データ等の取込みは行わない。
  • 日医健診フォーマットでは、健診の受診者本人が電子データで健診結果を保存・管理することを想定していない。
  • 日医健診フォーマットを用いることで、国民は過去の健診データについて、受診した健診実施機関や医療機関が異なっていても、それまでのデータを医療機関の医師とともに確認することができ、健康相談や健診、診療に役立てることができる。

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