ワーキングペーパー

新たな難病対策の概況
−平成27年1月難病法の施行を受けて−

王子野 麻代

• 平成27年1月1日、「難病の患者に対する医療等に関する法律」が施行され、およそ40年ぶりに新たな難病対策が動き出した。
• 本稿は、難病法その他関係法令および厚生労働省の見解をもとに、新たな難病対策の概況を医師向けに取り纏めたものである。
• 意義は、次の２つである。
  ①「地域の医師」に対する新制度の普及
  　新制度への移行に伴い、今後、全国各都道府県において地域の医師に対する「指定医研修」が
  　実施される。本稿は、地域の医師が新制度を知ることに資すること。
  ②「難病患者」の医療の質の維持向上
  　新制度が地域の医師に普及されることで、移行期の混乱を最小限に 抑え、難病患者が引き続き
  　良質な医療を享受できることに寄与するものと期待する。