ワーキングペーパー

ワーキングペーパーNo. 357 2016-03-03

IT を利用した全国地域医療連携の概況(2014 年度版)

 

    • 2012 年度より続く 3 回目の調査。全国の IT を利用した地域医療連携を網羅。有効回答数 238 箇所
    • 医療・介護分野の ICT を利用した多職種連携に関する追加調査を実施。有効回答数 88 箇所
    • 新規調査項目の追加(自治体の運営参加、事務局運営人数、同意取得方法の詳細、サービスで共有できる情報項目、共有情報の取得元システム、将来のシステム更改の費用負担等)
    • 2014 年度時点の平均的な地域医療連携像として「IT を利用した地域医療連携の平均的なすがた」を作成。平均的な構成は、病院が 10 施設、診療所が 40 施設、参加患者が 6,800 人、うち情報共有患者 3,500 人
    • 27%の地域医療連携が、全県域を対象とするまでに拡大した
    • 情報連携の方式は、「分散型」から「クラウド型」へ、標準化ストレージは、旧規格である「SS-MIX」から新規格である「SS-MIX2」へ移行しつつある
    • 地域医療連携システムの構築費用は公的資金、運用費用は民間資金から捻出される傾向にある
    • 将来システム更改時の費用負担をどうするかについては、47%の地域で未定となっている
    • 現状の地域医療連携システムは日本の全地域・人口をカバーするには到底至っておらず、多くがコストを含めた継続の問題を抱えている
    • 多職種連携システムに参加している利用者は、97%の連携において医師が、91%の連携において看護師が参加している
    • 多職種連携システムで利用されている機材は、パソコン・タブレットが多く、これらは業務専用として貸し出されていることが多い
    • 多職種連携システムの平均導入費用は約 1 千 3 百万円で、約 10%が年間運用経費として費やされている

 

    • 【IT を利用した地域医療連携の主な調査項目】
      全国地域医療連携の概要/運営状況/サービス提供地域/代表団体/自治体の運営への参加/事務局運営人数/実施目的・地域/参加団体数・参加患者数/同意方法/同意取得の詳細/サービス/サービスで共有できる情報項目/共有情報の取得元システム/システムその 1(連携方式、情報共有の形態、地域共通 ID、標準化ストレージ、連携用情報、障害対策、厚生労働省標準規格の採用)/システムその 2(通信ネットワーク、ログインセキュリティ、主な関連 IT 企業)/サービス利用・参加料金/個人情報・診療情報の利用/予算/将来のシステム更改費用/費用負担
    • 【医療・介護分野の ICT を利用した多職種連携の主な調査項目】
      回答者職業/開発種類/システム用途/利用機材/利用者職種/利用機能/良い機能/改善余地がある機能/不足機能/利用頻度/導入効果/効果詳細/セキュリティ/トラブル/費用/課題/情報共有

 

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