ワーキングペーパー

ワーキングペーパーNo. 460 2021-09-16

性教育について
-学習指導要領上の規定と望ましい性教育の在り方の考察-

 

  • 近年、社会環境や生活環境の急激な変化は、国民の健康に大きな影響を与えており、児童生徒を取り巻く現代的健康課題についても、肥満・痩身、生活習慣の乱れ、メンタルヘルスの問題、アレルギー疾患の増加、また心身の不調の背景にあるいじめ、児童虐待、不登校、貧困などの問題など、多様な健康課題が生じているが、性に関する問題についても、古くて新しい課題の一つである。
  • 学校教育における性教育は、文部科学省が学習指導要領に定めるとともに、それに基づき作成された教科書を中心に、学校において主に保健体育科で教えられる。しかし、その内容については、「諸外国に比べて遅れている」「課題の解決にならない」等の批判もある。その根底には、いわゆる「歯止め規定」の存在がある。
  • このため、本書では、このような性教育の現状について分析するとともに、望ましい性教育の在り方について、事例を紹介しながら考察することとする。

ダウンロード  (約 1 MB)