ワーキングペーパー
ワーキングペーパーNo. 489 2025-02-27
匿名医療保険等関連情報データベース(NDB)とNDB オープンデータを用いたオンライン診療等の現状分析
・オンライン診療料10万人口あたり算定件数は85歳以上(12.96件)がもっとも多く、0~15歳未満(3.41件)がもっとも少なかった
・オンライン診療料を処方別および都市区分別にみると、院外処方時に算定できる「処方箋料(その他)」で算定されているケースがもっとも多く、10万人口あたり算定件数は「大都市型」がもっとも多かった・オンライン診療料、オンライン医学管理料を無医地区の有無別にみると「なし」の方が10万人口あたり算定件数が多かった
・オンライン診療料を算定している主病名は本態性高血圧(症)がもっとも多かった
・オンライン医学管理料10万人口あたり算定件数は年齢階級が上がるに伴い算定件数も多かった
・特定疾患療養管理料(情報通信機器を用いた場合)および電話等再診の10万人口あ たり算定件数は大都市型、地方都市型、過疎地域型の順に多かった
・特定疾患療養管理料(情報通信機器を用いた場合)および電話等再診を無医地区の有無別にみると「なし」の方が10万人口あたり算定件数が多かった
・「オンライン診療料」と「特定疾患療養管理料(情報通信機器を用いた場合)」の相関をみたところ、強い相関が確認された
・当初は離島やへき地など対面診療が困難な患者に対し対面診療の補完として情報通信機器を用いた診療を行うことが想定されていたが、オンライン診療料、特定疾患療養管理料(情報通信機器を用いた場合)、電話等再診の10万人口あたり算定件数は「大都市型」で多かった
・二次医療圏別のオープンデータが公開されているため、用途に応じてNDBとNDBオープンデータを適宜利用すべきである
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