ワーキングペーパー
ワーキングペーパーNo. 447 2020-10-05
地域医療情報連携基盤(EHR)における
異なるシステム間の連携 ~現状と将来~
- 異なる医療情報連携基盤を用いて運用している地域の現状と課題を分析
- 全国初の県内全ての二次医療圏を連携した山形県医療情報ネットワーク広域連携、病病・病診、医介連携をしている栃木県地域医療連携ネットワーク、PHRと連携しシ ステム変更に成功した埼玉利根保健医療圏地域医療ネットワークシステム、大都市での異なるEHRのデータセンター連携を行っている東京総合医療ネットワーク、ポータルサイトで複数システムを連携している医療ネットワーク岡山の現況と課題の報告
- 大手二社である富士通株式会社「HumanBridge」と日本電気株式会社/株式会社エスイーシー(開発元)「ID-Link」の相違点、相互接続を報告
- HumanBridgeとID-Linkで接続、データの扱いが大きく異なる
- IHE規格にはアクセス権についての仕様が決められていないため、仕様の決定が必要である
- 異なる医療情報連携基盤を併用する場合、既存のネットワークの有無、数の多さで困難さが大きく異なる
- 異なる医療情報連携基盤を併用していなくても、困らないケースと困るケースがある
- 異なる医療情報連携基盤システムの主な連携パターンは3つあり、各パターンにメリットとデメリットがあるため使用する地域の現状に沿った選択をすべきである
- 異なる医療情報連携基盤連携を行う際は、規約、同意方法の統一も必要となるため協定書を用いる
- 協定書には標準フォーマットがないため、各地域で独自のものを使用している。標準フォーマットの提供が必要である
- 日本医師会では、「日医IT化宣言2016」で地域医療連携・多職種連携をITで支えることを謳っている
- 日本医師会では、医療等ID制度の確立と医療等分野専用ネットワークの構築の実現を目指している
- 機微な患者情報のやり取りを行うにあたり医師資格証(HPKIカード)を用いることにより、異なる医療基盤においてもセキュリティを保ちながら運用を行うことが可能である
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