ワーキングペーパー

ワーキングペーパーNo. 78 2002-11-26

死亡時の届出に関する諸問題−第三者機関の創設に向けて−

 

 医師法第21条の「異状死の届出」を中心に死亡時の届出に関する諸問題を考察した。警察への異状死の届出は近年増加傾向にある。過熱する医療事故報道、訴訟の増加によって医師側が萎縮していることも原因のひとつだが、そもそも届出の判断基準が非常に曖昧であり、地域差も大きいのが現状だ。本WPでは医師、患者・遺族、警察という全ての当事者が現制度に対して不満を持っていることを明らかにし、①医療の関与した死亡の届出機関②剖検機関③医療内容評価機関−の3つの機能について第三者機関の創設を提案した。

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