ワーキングペーパー

ワーキングペーパーNo. 85 2003-08-06

臨床検査センターの経営実態

 

 医師会立臨床検査センターの経営上の課題を民間臨床検査会社との比較を通じて検証した。医師会立臨検センターは医師会からの補助金や雑収入によって経常利益率は民間を上回る水準にあるが、人件費率と外部委託費率をあわせた総人件費率は民間よりも高く、経営を圧迫している。現在は検体1件あたりの単価を下げ、受託件数を増やすことで凌いでいるものの、これにも限界がある。まずは医師会員の利用を促進することが必要であり、医師会共同運営も将来の方向づけをしていくうえで検討に値するのではないか。

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