ワーキングペーパー

ワーキングペーパーNo. 107 2004-12-17

国民医療費の現状分析と将来推計

 

 本書、国民医療費の動向をその背景要因を踏まえながら再整理したものである。医療費を構成する因子、例えば年毎の受療率や診療単価の推移、年齢による格差などを指標に医療費の将来推計を行った。厚労省が行っている推計結果は、その都度、大幅に下方修正されている上、推計根拠も明示されていない。これでは徒に危機感を煽るようなものであり、まず推計の根拠を示すことが求められる。また、医療費をより高く予測している厚労省推計の下でも、2025年の対GDP総医療費支出は11.6%であり、米国の現状値よりも3ポイント以上低い水準であった。

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