ワーキングペーパー

ワーキングペーパーNo. 128 2006-07-04

国家財政の実態(平成16年度決算)
−社会保障費の削減によって財政は健全化するのか−

 

国は決算を重視しておらず、過年度予算にしたがって予算を作成するので、過剰な国債が発行されがちである。国債は発行したからには使われてしまう。特に公共関係事業費で予算を大きく上回る費用が使われている。国債発行残高は670.6兆円であるが、他方、特別会計だけでも正味財産が617.1兆円ある。うち年金積立金が148.0兆円である。これらが取り崩せないとしたら運用先で不良債権化しているからであって、運用先の改革こそ急務である。

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