ワーキングペーパー

ワーキングペーパーNo. 203 2010-03-04

成育医療の不採算に関する検討

 

 現行の医療保険制度において、成育医療の不採算性から病院小児科、特に国立・自治体病院における小児医療が危機的状況にあることは社会的に認知されている。しかし病院経営の視点から、その不採算性に関するマネジメント上の課題について検討した報告は少ない。そこで、本WPでは日本小児総合医療施設協議会の経営および医療機能に関するデータベース(2005年度および2006年度決算データ)を基に、成育医療における不採算性の解析を試みた。さらに成育医療の現状を把握するため、一般病院における小児科・産婦人科施設数の推移、100床あたりに必要とされた医師数・看護師数等を検討し、一般病院平均との比較・検討を行った。また、昨今の低出生体重児増に伴うNICUの増床に対する都道府県の現況、収支状況、増床に伴う必要最低医師数の検討を行った。

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