ワーキングペーパー

有床診療所 -ケーススタディからみる今後の課題-

江口 成美、出口 真弓

わが国では国民のニーズに基づく、社会環境に適した医療施設体系の整備が求められている。有床診療所は病院でも無床診療所でもないわが国特有の医療施設形態のひとつとして、地域の病床の後方支援や専門医療の提供など幅広い機能を果たしている。平成22年度診療報酬改定後も施設数は減少しており、本調査では、具体的な事例調査を行い、将来を見据えた課題整理を行なった。新たに医師が参入する制度や体制の再検討が必要である。