ワーキングペーパー

ワーキングペーパーNo. 253 2012-03-30

東日本大震災に伴う計画停電・電力需給対策における
病院・診療所への影響と対応に関する研究

 

  •  2011年3月11日に発生した東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)に伴う福島原子力発電所等の事故による影響から、東京電力管内では、大規模な停電を回避すべく、3月14日〜3月28日まで計画停電が実施されたが、対象となった医療機関は計画停電によって様々な問題が発生した。このため東京電力管内の病院や診療所を対象に『計画停電及び夏の電力需給対策に関するアンケート調査』を行い、計画停電が病院と診療所に与えた影響とその対応について実態の把握とその分析を行った。
  •  そして政府においては、夏の電力需給対策として、7月1日〜9月20日まで東京、東北電力管内において、大口使用者(契約電力500kw以上)を対象とした『電力使用制限令』が発動された。そこで医療機関の節電対策や実態を把握するため、全国の病院に対し、『夏の電力需給対策等が病院へ与えた影響に関するアンケート調査』を行い、影響と対応についての分析を行った。
  •  又、2012年(平成24年)夏は原子力発電力の再稼動の問題から、より一層厳しい電力需給対策が求められると予想されている。そのため、地域別に意識や対策の違いがあるのか分析を行い、更に医療機関は電力への依存度が高い事から、非常用電源の備えがどの程度あり何に問題があるのかを調査し分析を行った。

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