ワーキングペーパー

ワーキングペーパーNo. 257 2012-05-17

福島県原子力災害に対する損害賠償と 復旧・復興のあり方に関する研究

 

  • 本研究は、平成23年度に日本医師会に設置された「福島県原子力災害からの復興に関するプロジェクト委員会」での検討や提言に資することを目的として行ったものである。
  • 東京電力福島第一・第二原子力発電所災害の概況、原子力発電所発災前後の問題点、東京電力への損害賠償請求等、県民の健康支援と将来への復興プラン、各医師会の役割—についてそれぞれ整理・分析した。
  • その上で、損害賠償と復旧・復興等に関する提言として、1) 原子力発電所事故の損害賠償、2)原子力発電所事故の復旧・復興、3) 福島県による地域医療再生、そして 4) 原子力発電所事故による災害対応—に関してそれぞれ提言を行なった。
  • 国に対する復旧・復興に関する提言としては、「原子力発電所の安全確保と情報公開及び利益相反を生じない原子力専門家からなる原子力セカンドオピニオン体制の整備」「国として地域コミュニティ再生のためのソフトな法制度設計と法制化」「安全・安心のためのナショナルセンターの設置」「避難した住民の帰還・定住の場等を国が責任を持って整備」「郡市区医師会協力のもと安全な生活環境づくりとしての先行的な公設民営型の仮設診療所の創設・運営」などを示した。

ダウンロード  (約 18 MB)