ワーキングペーパー

ワーキングペーパーNo. 316 2014-06-19

米国政府2014版『通商政策アジェンダ』とTiSA:
医療界はTPPに続く米国 の“第二の矢”に備えよ

 

  • 本稿では、米国政府の2014年版『通商政策アジェンダ』とその着目すべきポイントについて取りあげた。中でも特にTiSA交渉に焦点を絞り、 その概要と日本の医療に与えうる影響について確認した。
  • また、現状で明らかな情報をもとに、今後日本の医療に影響を与えうる「すでに起こった未来」について考察を加え、
     (1)米国の主導するTiSA交渉は、今後、比較的短期間で大きく進展する可能性があること
     (2)TiSA交渉における保険分野・医療サービス分野の貿易・投資ルールの行方を注視すべきこと
     (3)TPPやTiSAをはじめとするガイアツと日本国内の規制緩和議論とのリンクに焦点を当てた慎重な議論が求められること
    以上の3点を指摘した。
  • TiSA交渉は、難航するTPP交渉に次いで米国政府が放ってきた “第二の矢”と捉えるべきであり、それが日本の医療に与える影響にも着目すべきである。

ダウンロード  (約 674 KB)