リサーチエッセイ

リサーチエッセイNo. 32 2003-06-19

国際比較データ取扱いの基本的心得 −財務省提示資料の問題点−

 

財務省は先にまとめた「医療制度の課題と視点」の中で、欧米と日本のデータを比較している。このデータによると、日本は病床数が多いのに1病床あたりの医師、看護師数が諸外国よりも少ない。「病床数を大幅に削減して、浮いた人員を急性期対応の病床に重点配置する必要がある」という財務省、厚生労働省の主張を裏付けているが、本当にそうなのか。本エッセイでは、原本には一切明記されていなかった「出典」を探し当て、行政の「国際比較データ」がいかに客観性の乏しいものであるかを明らかにした。

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