リサーチエッセイ

リサーチエッセイNo. 34 2003-07-02

幻想の株式会社至上主義⑥ ‐改革ポーズを蟻の一穴にしないために‐

 

厚生労働省が構造改革特区における株式会社病院参入の許可要件などを定めた「成案」をまとめた。当初、株式会社病院が行う「高度な医療」は厚労省が審議会に聞いて、省令で定めるとしていたが、成案ではこれが厚労省のガイドラインを踏まえて地方公共団体が判断する、と変更された。営利目的の株式会社病院が事業に失敗した場合やトラブルが起きた場合に、さっさと撤退するのは自明の理。開業を許可した地方公共団体が果たして責任を負えるのだろうか。本エッセイでは成案に内在する数々の問題点を浮き彫りにした。

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