リサーチエッセイ

リサーチエッセイNo. 68 2019-01-22

医師偏在の解消にむけたデータの活用について
―「医師・歯科医師・薬剤師調査」をそのまま活用することの限界-

 

 医師需給等の分析には、厚生労働省の「医師・歯科医師・薬剤師調査」が活用されることが多い。同調査は2014年まで、医師のいわゆるホームグラウンド(主たる勤務地)でのデータしか捕捉していなかった。しかし、医師は大学病院から関連病院へ派遣されることがあるほか、他の病院と兼務しているケースがある。そこで、2016年調査から兼務先(従たる従業地)も調査されるようになった。

 本稿は、同調査をもとに医師の兼務状況を分析したものである。医師の偏在解消に向けて、今後、兼務先も含めたデータの活用が広がることを期待したい。

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