リサーチエッセイ

リサーチエッセイNo. 74 2019-08-29

働く人の健診 安全確保のための健診

 

  • 医師の働き方改革を推進するなかで、医師自身の健康を守るとともに、医療安全の観点からも、医師の健康管理は重要である。
  • 航空法では、パイロットに対して、定期的な航空身体検査を義務づけている。防衛省では、航空自衛官等に対しての航空身体検査を防衛省規則等に規定している。
  • 旅客自動車運転手に対しては、道路運送法に基づいて、健康診断、健康状態の把握、疾病等のある乗務員の乗務禁止、必要な改善策の指導・助言などが規定されている。
  • 鉄道事業法においても、視力、聴力、脳波検査、睡眠検査等を含む医学適性検査が義務づけられている。
  • 学校保健安全法は児童生徒とともに職員も対象としており、職員自身の健康の保持増進とともに、児童生徒のための職員の健康確保が目的の一つとなっている。
  • 医療法はその目的に病院、診療所及び助産所の開設及び管理に関し必要な事項を定めることを掲げており、医師の健康確保とともに、医療の安全の観点からも、医師の健康確保措置において何らかの追加的な仕組みを検討することは選択肢の一つではないかと考えられる。

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