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資料・書籍・その他 2001-11-20

フランスレポート|AFSSAPS835品の薬品効果不能(不十分)を発表

社会保障疾病金庫の償還対象となっている全4,490品の薬剤に関して、政府と公のフランス医薬製品保健衛生安全機構AFSSAPS(Agence Francaise de Securite Sanitaire des Produits de Sante)が2年間をかけて行った効能の再評価の結果が、本年6月7日に発表された。

これは、オブリー雇用連帯相が提議したフランスの大量薬剤消費問題への対策として、実施された一連の薬剤削減政策(薬剤師代替処方権、ジェネリック奨励など)の一つである。 SMR(Service Medical Rendu)という言葉が、評価の単位を表す記号となる。これは、本政策当初に描かれていた製薬ロビーから大反対を受けていた「薬効不能」より、やや穏やかな響きを持たせるためで、「公的保険で費用負担するに値するほど、医学的に貢献している」度とでも訳すべきで、これが最も弱い場合は、「SMR不十分」となる。

この結果、以下の三つのカテゴリーに分類された:
SMR Major / Important:SMR大 2,815品(62.7%)
SMR Modere / Faibre :SMR中・弱 840品(18.7%)
SMR Insuffisant :SMR不十分 835品(18.6%)


焦点となっていたのは、この三つ目のカテゴリーにあたる835のSMR Insuffisant薬品について、公的保険償還が取り消されるか否かという問題であった。政府も当初は償還廃止の予定であり、その趣旨の発表もされていた。しかしこれも、製薬ロビーからの政治的な問題により中止された。一方、私的共済保険団体、疾病金庫は、この中庸な政策姿勢に不満を示した。2001年11月現在は、償還可能である。